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いわいレポート:第12回

日本は美味しい国?


2007年05月01日

 

 景気回復の声が高い。マスコミは株価も地価も上がってきた、収益も改善され、雇用も回復しているという。事実ならまことにうれしい限りだ。だが私は考える。これらはいずれも政府の意を受けた勝ち組の情報にすぎない。格差社会の広がる中で、意図的な勝ち組の誇大な宣伝にすぎないと。まず事実だけを調べてみよう。


  日本が追従するアメリカの景気はどうなのか。いまさら驚くことでもないが、国の経常収支も、貿易収支も、国民の家計力もすべて赤字である。赤字だらけの国が世界一の繁栄と浪費を続けている。こんな馬鹿なことが続くわけがない。最大の問題は経常収支の赤字である(個人で言えば家計の赤字)。この赤字が年間100兆円、1分間に2億円である。


  ではどうやってアメリカが成り立っているのか。年間、膨大な赤字国債を世界中に売りつけ、財政と消費を混乱させ、景気がよい幻想を売り、株価を釣り上げているにすぎない。なんらかのことで株が暴落し、ドルが暴落すれば、破綻は免れない。沈みゆくタイタニックの船上で、上流婦人が優雅なダンスを踊っているにすぎない。


  わが国も同様だ。年間、赤字国債の発行高が約45兆円から50兆円。1分間に約1億円の借金である。赤字国債と政府借金の合計はすでに1000兆円を超え、国際的基準から見れば完全な財政破綻国である。では、なぜアルゼンチンのような財政破綻国として認定されないのか。それは国民の金融資産が1200兆円あると言われているからである。赤字国債は政府が国民に代わって代行した借金だから、最後は徹底したインフレを起こすなり、金融封鎖をすれば返済可能としてIMFが判断しているからにすぎない。なにが美しい国か。もちろん勝ち組にとっては最後まで美味しい国かもしれない。


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