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いわいレポート:第5回

話し合う人は進化する


2006年10月01日

 

 こないだ、テレビを見て感動しました。


  2億年ほど前、人類の原型ともいえる2種類の類人猿が現れてきました。ひとつはネアンデルタールで、もうひとつはホモサピエンスと呼ばれています。両者は体力も脳の大きさもほとんど同じでした。しかし、そのあとの氷河期に、前者は絶滅し、後者は生き残って現在の人類に発達しました。


  その理由は長いこと謎でした。両者の違いは喉仏の位置だけでした。後者の喉仏はかなり下にあったのです。


  やがて謎が解けました。気管の長いホモサピエンスは、やがて自由に話し合うことができるようになりました。このことが著しく知恵を発達させました。氷河期、獲物が極端に減少した中で狩りを成功させるためには、言葉による連絡、知恵が必要だったからです。


  成功すればなぜ成功したかを話し合い、失敗すればみんなで原因を考える。この経験は知識として仲間に子供に引き継がれる。言葉が不自由なネアンデルタールは、この知識を生むことができなかったために絶滅したのです。


  ここに学問の原点があります。私たちは話し合わなければなりません。雑談でもなく愚痴でもありません。仕事や事業についてです。なぜ成功したのか、なぜ失敗したのか。この蓄積が学問です。考える人、話し合う人は必ず前進します。
 


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