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いわいレポート:第23回
金価格は既にかなり暴騰している。金を買いたいと考える人の最大の関心は「今後金の価格はどうなるのか。暴落はないのか」ということであろう。
かつて金の価格は1980年1月には1kg 650万円に達した。これがその後下がり続けて約20年後の1999年9月には92万円に暴落した。過去の金投資家たちにはこうした苦い経験がある。過去多くの投資家が1kg 200万円〜300万円のときに購入した。これが底だと考えたからだ。しかし実際には更に下がり続け100万円を割った。
いま売値は約330万円(買値は約320万円)である。これが天井ではないかという不安があるのは当然だ。
だが私の結論は違う。金本位制が始まればどんなに低くみても金は600万円を越え1000万円以上もあると考える。ただ私の基本的な考えは「しかし金投資で儲けることを考えるな」「儲かるから買う」と考えないでほしいと言うことだ。金本位制復帰は米大統領命令でいつでも出来る。しかしこのことで世界経済は大混乱し、特に日本経済は最大の被害者となる恐れがある。このとき貴方の家族が生き残る保障として金を購入して欲しいということだ。だから価格の上下に動揺しないで欲しい。万一のために金を保有し続けて欲しい。これが私の結論だ。
くり返すがドルを金本位制に変えたとき、日本は最大の被害者になる。それは日本が国も会社も個人も殆ど金を持っていないからだ。これ程危機管理に甘い国はない。
例えば外貨準備資産における金の保有額はアメリカは8136t、ドイツは3433tに対し日本は765tとアメリカの1/10以下に過ぎない。
当然だが金本位制に変わるということはドルがインフレ化し暴落したときだ。このときドルの権威を守り、基軸通貨の地位を守るためにはアメリカはなんらかの金本位制に戻るしかない。当然旧ドルに対してはデノミを行う。例えば旧ドル10枚と新ドル1枚の交換を行う。ということは世界最大の債務国アメリカはその借金を1/10に切り捨てることが出来る。逆にアメリカに対し世界最大の債権国日本はその債権が1/10に減少するからだ。金(キン)を持たず、厖大なアメリカの国債を持つ日本(その総額は国、民間を併わせて500兆円とも言われている)が最大のダブルパンチを受けるわけだ。私のアメリカの悪友は笑って言う。「バブルが収縮するのだから誰かが損をするのは当然だ。幸いそれは東洋の黄色い猿だ」と。
残念だが私たちは個人の生活防衛のため金を買うしかない。
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