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いわいレポート:第21回

金などの実物交換ドルの時代が始まる(その2)


2008年01月21日

  前回、私はドルの事実上の金本位制復帰が始まると指摘した。この指摘に対していくつかの質問を頂いた。整理すると主に次の4つである。

(1)新ドルの発行はいつ頃行なわれるのか。

(2)新ドルの裏付けは金だけか。金、原油、穀物などを合併した証券か。

(3)今後の金の価格はどうなるのか。暴落はないのか。

(4)新ドル発行のデノミにより世界経済、勿論日本経済にもどの様な変動が起こるのか。

勿論これらの大問題に専門家でもない私が答えられるわけがない。しかし専門家でない故に制約なく自由に発想できることも可能である。したがって私の考えの骨子だけを述べてみたい。

 

(1)新ドルの発行はいつ頃行なわれると思うか。

 金本位制復帰を説く専門家の意見は総じて早い時期を想定している。現実からみてドルの維持が今後10年〜20年続くとは思えないからである。勿論悲観的にみれば明日ドルの暴落が始まってもオカシクはない。29年恐慌にしても前日迄誰もが史上最高の株価を謳歌していたのだから。

 しかし私は違う考えをもつ。新ドルへの金本位制復帰に早くて10年、しかし20年後迄には間違いなく行なわれるだろうと考えている。ドルの崩壊を一番信じているのは投資家である。彼らはいつ売り逃げするかを絶えず考えている。しかし自分達がその行動に走れば、それが雪崩を起こし、世界経済が破綻するという恐怖がある。こうした恐怖のはざまの中で彼らは考える「昨日のごとく明日もあるはずだ」と。

 私はコンドラチェフの経済60年周期を信じている。ただ学問的に信じているわけではない。人間の(経済的)寿命は60年、60年たてば完全に世代が変わり、文化が変わる。当然人間のも変動すると考えるからである。金本位制廃止から既に38年とすれば少なくともあと10年後以降は必須と考えるからである。


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