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いわいレポート:第16回
秋葉原の電気屋に怪しげなオヤジが尋ねてきて、「3分間遅れて放送できるラジオは作れないか」という。 ところが電気屋は意外にも、「簡単にできますよ」という。
ラジオはアナウンサーの言葉をスピーカーに直結して放送する。そこに3分間のエンドレステープを入れる。先ずアナウンサーの声をエンドレステープに入れて、1回転した3分後にスピーカーに接続すれば良いという。このラジオをオヤジは、なにに使うのか。
これが分かったら貴方は相当の競馬通だ。
競馬を始め宝くじなどの博打で確実に儲かるのは、胴元だけである。だから政府は原則として博打を禁止し、政府や自治体が胴元として稼ぐわけである。胴元の手数料は通常5%以内である。しかし政府の手数料はそんな甘いものではない。競馬に至っては25%である。競馬は確率としては、4回馬券を買えば必ず元金を失う。だから競馬ほどノミ屋が盛んなゲームはない。
競馬好きのオーナーがいるバーなどは、当然競馬好きの客が集まる。
部屋にラジオを置き、みんなで金を賭け、勝馬を当てた者が賭金を分配する。オーナーの手数料は5%である。競馬の1レースは最長でも2分30秒である。当然、オーナーは別の部屋で30秒前に結果を知っている。文字通り百戦百勝である。この面白い記事を私は週刊誌で読んだ。
当社の採用試験の面接では、私は、この記事について「貴方の意見(感想ではない)を述べよ」という質問をする。すると10人中9人までが、「悪い奴ですね」とか、「悪賢い奴ですね」と答える。当たり前だ。 これでは意見にならない。 しかし10人に1人ぐらい、「情報管理ですか?」と答える人がいる。私は「その通り。では、このことから私たちは、どういう教訓を得るか」と聞くと、残念だが今まで満足な答えをした人は1人もいない。
この世にタイムマシンはあり得ない。しかし手に入れた情報を遅らせて(又は都合の良い情報だけを)発表すれば、それは事実上タイムマシンを手に入れたことになる。
情報化時代、権力者・支配者・勝組は、この情報操作で民衆を支配する。ほとんどのマスコミは、トップから従業員まで、勝組によって構成される。たえず厖大な操作された情報が私たちに流され、それが私たちの常識や人生観を決定させる。かわいそうに負組が勝組の情報を信ずるのである。
前回私は、「先を読む原則」として「自分の常識にとらわれないこと」を上げたのは、このためである。もちろん自分の常識を疑うことは難しいことである。
しかし、あらゆる情報のほとんどが勝組の情報なのだと疑う姿勢が、やがて思考を柔軟にする。■必ず救済致します。企業ドクターまでご連絡ください。電話:03-3980-3861
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