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2007年9月25日:名古屋事務所

中部、倒産企業 増勢の兆し(中小に3つの逆風)



名古屋

 中部で倒産企業が増える兆しを見せている。東京商工リサーチがまとめた愛知、岐阜、三重3県の7月の倒産企業数は前年比53%増の104社。5月に続いて100社を突破し、専門家は一段の増加を懸念する。「元気な中部」では自動車産業を中心に企業の業績は総じて好調なのに、なぜ倒産が増えるのか? 原因は中小に3つの逆風があるという。

 

  • 新規融資打ち切りも

「経営支援をしても回復が難しい取引先企業に対しては新規融資打ち切りもやむを得ない。」中部の地方銀行頭取は、はっきりと言い切る。

 各行は好業績企業には低めの貸出金利で積極的に貸し出そうとする反面、「実質破綻先」など経営不振の取引先に対しては金利を高めに設定。リスクに見合う「適正金利」の浸透に力を入れる。業績に応じて段階的に金利を設定、一部の不振企業には融資打ち切りに踏み切っている。

 金融庁が中小企業の経営テコ入れを目指し、2003年度から地域金融機関に計画作成を求めてきた「地域密着型金融推進計画」の期限が06年度末にひとまず切れたことも背景にある。07年度からは2年ごとという区切りを設けず、自主的に目標期限を設定する。各行は2年ごとの成果発表と制約がなくなり「将来的に経営改善が困難な取引先については、融資引き揚げも視野に入れざるを得ない」との意識を強めている。

 

  • 規模小さく体力消耗

「いわゆる零細企業で目立って経営破綻が増えてきた。」7月の倒産社数は集計を始めた1962年以降、7月単月として7番目に多いが、特に負債総額1億未満が前年同月の2倍近い65社と大幅に増えた。

 商工リサーチの集計では、中部3県の小規模企業(従業員5人未満)の倒産件数が5月から急増。春先は前年同月を下回る水準だったが、5月は51%増の65件、6月は14%増の42件、7月は88%増の60件となり、全体を押し上げる要因となった。また、法的整理をせず夜逃げするなど、集計値に入らない経営破綻も増えているという。

 

  • 内需依存型厳しく

 需要が急増する中国や新興国市場に活路を見いだすことが容易ではない外食・小売りなど内需依存型企業の間でも、脱落組が増えている。専門家は、「トヨタ自動車をはじめとして海外事業が伸びている企業は好調だが、内需依存型企業は厳しい」と指摘する。イオンなどが大型ショッピングモールを相次いで新設し、消費者の人気を奪ったことで「特に小売や飲食業で、太刀打ちできない中小企業が相次いで倒れている」という。

 

              (2007825日 日本経済新聞 中部経済 より一部抜粋)

   

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